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2022.07.08

住宅断熱性能の基本

こんにちは。
おかげさまで創業72年。
自然素材の木の家専門店 田中建築株式会社
アドバイザーの増田です。

コロナ感染者が増えましたので皆さんも気を付けて下さいね。


「断熱性能は断熱材だけでなくサッシも重要」

よく断熱性能の話になると数値や断熱材の話がでてきますが、サッシもとても重要です。

外皮平均熱貫流率(UA値)というのを聞いたことがある方も多いとは思いますが、これは簡単に言えば内部から外部へ逃げる熱量を外皮全体で平均した数値です。値が小さいほど熱が逃げにくく、省エネルギー性能が高い事を示します。

住宅の中で熱が一番弱い部分は窓になります。暖房時は約58%の割合で熱が逃げます。

材質ではアルミニウムと樹脂(プラスチック)を比べると樹脂(プラスチック)の方が熱伝導率(熱の伝えやすさ)が低いため断熱性能が高いです。

「冷房期の平均日射熱取得率ηAC(イータエーシー)」

これは、夏は日射熱が窓から入り室内の温度を上げ、屋根・外壁の日当たりが強いとその熱が室内に入り込みます。これらの熱の総量を小さくすれば室内の温度も上がりにくく、冷房の効率や快適性も向上します。その性能評価の値です。

外からくる日射熱が一番多く入るのはサッシで、全体の73%の割合です。

サッシの日射熱を考えるとガラスも重要になります。サッシから入る熱の大半はガラスから入ります。ガラスの仕様で日射熱の取得量も変わります。

「日射熱を考えガラスを選ぶ」

住まいの快適さや省エネを考える際、サッシの断熱性能と共に重要となるのは、日射熱の取得と抑制です。ガラスの表面にコーティングされている特殊金属膜のカラーを選ぶことによって日射熱をより多く取得したり、日射熱の侵入を抑制することも可能です。

例えば冬の暖かい日差しをたっぷり取り入れながら、家の中を温めエアコンなどの消費を抑えるのであればクリアガラスがおすすめです。
夏の強烈な日差しをしっかりカットし、家の中の冷房の涼しい空気を保つようにするのであればグリーンガラスがおすすめです。
また部屋の方角に合わせてガラスを選ぶ事で住まいの生活がより快適に過ごせるポイントになります。

北面の窓は冬の寒さや結露軽減を優先しグリーンガラスがおすすめです。
西面は夏の西日が差し込むためグリーンガラスがおすすめです。
東面は朝日を取り込み夏の日射熱対策のためグリーンがおすすめですが、中には冬の朝日を取り込み部屋を暖かくしたいという事でクリアガラスを選ぶ方もいます。
南面は冬の日差しを取り入れ部屋の中を温めて、暖房費などを抑えたりするためクリアガラスがおすすめです。

私たち田中建築株式会社は、
「家づくり」を「幸せづくり」にするという信念があります。それを実現するための方法は、ファイナンシャル・プランの見直しと自然素材をふんだんに使ってデザインされた木の家です。
同じ志を持った協力業者と共にお客様の思いに寄り添う、顧客密着の工務店です。  

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