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代表取締役 田中 慎也

2022.01.25

住宅ローンについてくる、団体信用生命保険とは?

こんにちは!
おかげさまで創業72年。
自然素材の木の家専門店 田中建築株式会社
三代目 代表の田中慎也です。

家づくりをしていく中で、先ずしなければならないのが資金計画です。

これをせずに家づくりをスタートしてしまうと、お子さんが大学生になったときや、老後の生活が苦しくなるといったことになりかねません。ですから、資金計画をしっかり立てて家づくりをスタートすることがとても大切です。

今回はその中から住宅ローンを組む際に必ず耳にする「団信」についてのお話をしたいと思います。

 

正式名称を「団体信用生命保険」といいます。
一言で説明すると、住宅ローンを組んだ方がお亡くなりになってしまった場合
残りの住宅ローンはチャラ(なくなる)という生命保険です。

 

最近多く利用されているのが、ガンや脳卒中(脳梗塞・脳内出血・くも膜下出血)急性心筋梗塞で所定の支払事由に該当したら、住宅ローン残高が0円になるといったものです。

また、重度慢性疾患(高血圧症・糖尿病・慢性腎不全・肝硬変・慢性膵炎)による
就業不能状態がローン返済日まで継続した場合その期間中の返済を保障します。
さらにその状態が12ヵ月を超えて継続した場合は住宅ローン残高が0円になります。

 

銀行によって細かい条件はことなりますので、注意が必要です。

 

そして、必ず確認しておかなければならないことは所定の状態の定義です。
どんな状態を所定の状態というのか・・・。
3大疾病の特約がついているだけで安心してはいけません。

 

特に、5つの重度慢性疾患は就業不能状態(仕事が出来ない状態)でないと効果を発揮しません。
このことをよく踏まえたうえで、選択することをおすすめいたします。

 

銀行ローンの場合はこの団体信用生命保険料が金利に含まれて表示されていることが一般的です。

 

およそ金利に0.2%が上乗せされています。
3大疾病+5つの重度慢性疾患付きの場合は金利に0.3%~0.4%上乗せされます。

 

 

では、いったいいくらの保険料を支払っていることになるのでしょうか?

 

2000万円を35年返済、金利1.98%で借りた場合0.2%分の
保険料はいくらになるでしょうか。

総額約850,000円になります。
これを35年で割ると年間役24,000円の保険料を支払うことになります。

 

次にフラット35(住宅金融支援機構)の場合ですが団体信用生命保険は別の契約になります。
ですから、保険料は金利に含まれていません。別途、団体信用生命保険料を支払う必要があります。

 

だだ、逆に団体信用生命保険に入らなくてもローンが組めるメリットがあります。

 

過去に大きな病気をされた方などは「団信」に入れない場合があります。
そうすると、銀行でローンを組むことが出来ないので選択肢はフラット35だけになります。

 

亡くなった場合、他の生命保険などで残された家族が困らないように準備をしておかなくてはなりません。

 

フラット35にも団体信用生命保険があります。
金利に上乗せされていませんが、どのくらいの保険料になるか見てみましょう。

 

同じ条件2000万円を35年返済、金利1.98%で借りた場合機構団信特約料シミュレーション(住宅金融支援機構HP)で計算してみると、

 

特約料総支払額のめやすは  1,422,000  円になります。
年々掛金は減っていきますが、銀行と比べるとかなり高いのがわかります。
金利にすると0.3%以上になります。

 

以上のことから、

1、銀行でローンを組んで「団信」に入る。
2、フラット35(住宅金融支援機構)でローンを組んで、「団信」に入る。
3、フラット35でローンを組んで、団信に入らず他の生命保険でまかなう。

などの選択肢が考えられます。

 

どの方法にするかはお客様しだいですが、こういったシミュレーションをすることも無駄なお金を支払わないためには重要なのです。

 

 

私たち田中建築株式会社は、
「家づくり」を「幸せづくり」にするという信念があります。

それを実現するための方法は、ファイナンシャル・プランの見直しと
自然素材をふんだんに使ってデザインされた木の家です。

同じ志を持った協力業者と共に
お客様の思いに寄り添う、顧客密着の工務店です。

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