ブログBLOG
代表取締役 田中 慎也
2017.01.20
これだけは知っておきたい建築現場のチェック法(基礎工事編)
こんにちは!
おかげさまで創業67年。
子育て世代のための自然素材・木の家専門店
田中建築株式会社 三代目 代表の田中慎也です。
基礎工事4つのチェックポイント
家の基礎は構造上とても重要な部分です。
基礎が正しく施工されていないと、長持ちする家にはなりません。
今の住宅はほとんどがベタ基礎といわれる一面にコンクリートをうって、面で建物を支えるという工法です。
20年ほど前は、布基礎(ぬのきそ)といわれる土台が来る部分にだけ
コンクリートの基礎を打つというものが主流でした。
ベタ基礎になり、不同沈下の問題や湿気の問題が改善されました。
しかし、同じベタ基礎でも正しい施工がされているとは限りません。
そこで、基礎工事のチェックするポイントをお伝えします。
1、 意外にあいまいな凍結深度凍結深度とは
冬寒くなると土(地面)が凍ります。
土が凍ると体積が膨張し、建物を持ち上げてしまうという現象が起こります。
古い家などでは、寒くなると戸が開かなくなるなんてこともおきます。
そうならないように、凍結の可能性がある部分以下まで基礎を掘り下げなければなりません。
建築基準法では、基礎の根入れ(掘り下げる深さ)は地盤面より
ベタ基礎では12cm以下かつ凍結深度以下という基準があります。
チェックポイント1
根入れ深さが凍結深度以下になっているか図面と現地で確認する。
尚、凍結深度は地域によって違いますので役所などにお聞きください。
2、コンクリートの強度
コンクリートの強度は設計時に決定します。
図面に設計強度 FC21などと書いてあります。
実際にはそこに強度補正3N/mm2を加えた強度で打ちます。
さらに、冬場などはそこに温度補正3~6N/mm2をプラスして打ちます。
21N/mm2の設計強度なら冬場は30 N/mm2で打つのが正しいのです。
チェックポイント2
温度補正をしていない場合があるので注意してください。
3、鉄筋の本数やかぶり厚さ
まずは鉄筋の本数が図面どおりに入っているか確認します。
そして、鉄筋と型枠の隙間がしっかり確保されているかをチェックします。
住宅の場合、地面と鉄筋の間は6cm以上、型枠と鉄筋の間は4cm以上と決まっています。
これらを、かぶり厚さといいます。
鉄筋コンクリートの耐久性はこれで決まります。
コンクリートはアルカリ性なので中に入っている鉄筋は錆びません。
しかし、年を重ねるごとにコンクリートが表面から中性化し、それにより中の鉄筋が錆びてしまいます。
そうすると強度は徐々に落ちてしまいます。
このかぶり厚さは鉄筋コンクリートの基礎の耐久性を決める重要なことなので、しっかとチェックしましょう。
チェックポイント3
鉄筋の本数とかぶり厚さを確認する。
4、ホールダウンアンカーボルトの設置
ホールダウン金物を取り付けるためのアンカーボルトというものがあります。
土台を基礎に取り付けるアンカーボルトよりも太く直径16mmのものです。
これは、コンクリートを打つ前に所定の位置に設置しておかなければなりません。
コンクリートを打った後に入れると、アンカーボルトとの間に空洞ができ既定の強度を得られなくなります。
チェックポイント4
コンクリートを打つ前にアンカーボルトが設置してあるか確認しましょう。
以上、細かいことを言いだすときりがありませんが最低、
お施主様自身でもこのぐらいのことは確認してみましょう。
私たち田中建築株式会社は、
「家づくり」を「幸せづくり」にするという信念があります。
それを実現するための方法は、ファイナンシャル・プランの見直しと
自然素材をふんだんに使ってデザインされた木の家です。
同じ志を持った協力業者と共に
お客様の思いに寄り添う、顧客密着の工務店です。
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