石膏ﾎﾞｰﾄﾞの施工と田中建築のシックハウス症候群対策

こんにちは。
おかげさまで創業74年。
自然素材の木の家専門店　
田中建築株式会社アドバイザーの中山聖子です。

HP内にある「現場レポート」の撮影のため現場にお邪魔させていただくことも多いのですが、そのたびに職人さんや大工さん達の細かな気配りに感動を覚えます。今回は田中建築のシックハウス症候群対策とその施工についてお伝えしたいと思います。

今回の現場は須坂市にあるI様邸です。
お邪魔した際には石膏ボードを施工している最中でした。
田中建築のシックハウス症候群対策として、
①使用している石膏ボードは「室内のホルムアルデヒドを吸収分解し、再放出しないタイガーハイクリンボードを標準仕様」としています。ホルムアルデヒドの放散が少ないF☆☆☆☆の建材が普及しシックハウスで悩む人は減少したといわれますが、いまだに新築住宅やリフォーム後の住宅で体調を崩すケースがあります。その原因のひとつに、ホルムアルデヒドの室内濃度の上昇があります。
一般的に使用されている石膏ボードはホルムアルデヒド等の化学物質は吸収しません。
田中建築ではタイガーハイクリーンボードを室内の壁・天井に使用し、ホルムアルデヒドを吸収、分解します。ピンク色が特徴です。

石膏ﾎﾞｰﾄﾞは施工箇所に合わせて計測・カットしてから施工していきます。お家の中でそのままのサイズで貼れる箇所はほぼないとのことです。計測・カットを繰り返して貼っていく細かい作業なのです。下地がある箇所にビスを打たなくてはならないため、墨付けもしながら行います。このような電気配線の箇所など、お家の中は凹凸箇所が多く、予めカットして配線を通していきます。
また、力が入りにくい箇所は１回ではビスが入りきらないこともあるため、止めてから見直し、調整をしていきます。

このあとクロス屋さんがクロス施工されるので、なるべくクロス屋さんでの調整が少ないよう配慮していました。
「お互いに気持ちよく仕事をしたい」職人さん同士の気遣いが、田中建築のお家の完成度をより高めてくれていると感じます。

1階では弊社の現場監督の藤沢と棟梁が図面を一緒に見ながら打合せをしていました。
電気配線の位置や下地の位置など、実際に現場で細かな打合せをして進めていくのです。

田中建築のシックハウス症候群対策として、②「フローリング・建具の枠材・窓枠材はすべて無垢材を使用しています」
一般的に建てられている家のほとんどが床は合板のフローリング（木を薄くスライスし貼り合せた物）建具、窓枠も既製品のプリント（偽物のシートを貼った物）です。いわゆる新建材と呼ばれる建材です。そういった新建材は、化学物質を多く含んでいます。
無垢フローリングの床材は、調湿性があり、温もりもあります。
床暖房を使わなくても、冬はほのかに温かく、夏は、合板フローリングのようにベタベタすることもないので、サラッとして気持ちがいいです。また、長持ちして味が出てきますが、既製品は長く使うとボロボロになり、新品と交換せざるをえません。
特に、小さなお子様がいらっしゃるお宅には、ゴロンとしても心地よい無垢フローリングをお勧めします。

➂「内部の塗料には自然塗料を使用しています」

自然塗料は原料に石油や合成顔料を含まない天然の素材を主原料とした塗料です。
古くから柿渋などが用いられていましたが、亜麻仁油、白ロウ、桐油、カルナバロウ、コパル、蜜ロウ、ラベンダーオイルなども原料として使われます。自然塗料は人や環境に優しい、安全性が高いということで、当社でも使用しています。無垢の木の本来の特性を損なわないためにも、浸透性のものを使用しています。