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アドバイザー 齊藤 芙悠子

2024.07.15

木の家を建てる・・・ 木を伐る人に会いに行く③

こんにちは。
おかげさまで創業75年。
自然素材の木の家専門店 田中建築株式会社 
アドバイザーの齊藤 芙悠子です。

今日は先日、北信州森林組合様の伐採現場を見学させていただいた時のレポート第3弾です。
今回は、オペレータさんによるチェーンソー伐倒見学の様子をお届けします!

チェーンソーを使った伐倒は、主に斜面が急で重機が入れないような場所で行うのだそうです。
始める前に、ホイッスルを吹いてスタートする合図をして、スタートです。
まず最初に、木の幹に絡まっている蔦や、周りの斜面を覆っている草など、幹を覆っているものを取り除きます。

倒したい方向を確かめたら、倒す方向の根元にチェーンソーを入れます。
チェーンソーに「ガンマーク」というガイドラインが入っていて、それを見ると
自分が入れた切り口で、どの方向に木が倒れていくのかを確かめることができます。
始めに横にまっすぐに切ったら、次に上から斜めに刃を入れて、横から見た断面はケーキをカットした時のようなピースになります。

次に木の反対側・山側から今入れた切り口に向かって刃を入れていきます。追い口と呼ぶそうです。
先ほど入れた切り口の辺と、並行になるように切り進めて、切り口と、この追い口の終点の間には
チェーンソーの刃が入っていない部分を作ります。この「切らない部分」があることで、「ちょうつがい」でつながれた壁とドアのように
倒れていく木が元の木とのつながりを保ったまま、倒れていき、伐倒のコントロールができるのだそうです。

最後は山側に入れた追い口にくさびを打ち込み、徐々に木を倒していきます。
しっかりと、予定した方向に傾いていくので安全であることはわかるのですが
「ミシミシ」「メリッ」という生の木が上げる音と、空気を揺らすように倒れていく木の姿、周りに広がる風圧が迫力満点で
心臓は勝手にドキドキします。

思わず歓声と拍手が上がり、恥ずかしそうなオペレーターさんの笑顔は癒し系でした!

一本ごとに木を見極め、安全を確保するチェーンソーでの伐倒。
こんな大変な作業を、暑くても寒くても、山の傾斜エリアで行って木材は生み出されていると思うと
(傾斜地にまでたくさん木を植えられている)「長野の木は高い」のは当たり前であり、
伐り出すことで森を未来へ繋げることが出来るとはいえ、その任務を請け負っている森林組合の方たちのハードさ、かっこよさに感じ入らずにはいられません。

すっかりハート形の目になって、山を後にした日でした。
この日見せていただいた取り組みが、今後の長野の山と木材 という観点でどんな意味を持つのかについて、
またお伝えできたらと思います。

ちなみに、この日の様子がYoutubeにアップされました!
ぜひご覧くださいね。▶https://www.youtube.com/watch?v=iqUZliZ4odQ

私たち田中建築株式会社は、 「家づくり」を「幸せづくり」にするという信念があります。
それを実現するための方法は、生涯に渡るお金の計画を立て実行すること、
自然素材を使ってデザインされた高性能な木の家を建てることだと信じています。
同じ志を持った協力業者と共に お客様の思いに寄り添う、顧客密着の工務店です。

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