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代表取締役 田中 慎也
2024.09.12
高気密・高断熱の家は夏の日射遮蔽に気を付けて!
こんにちは。 おかげさまで創業75年。
自然素材の木の家専門店 田中建築株式会社
三代目 代表の田中慎也です。
高気密・高断熱住宅は、冬の暖かさや省エネ性能が評価されていますが、夏の快適さを保つためには日射遮蔽と方位設計が重要です。特に夏の日本は湿度が高く、日差しも強いため、これらを無視すると室内が蒸し暑くなりがちです。この記事では、高気密・高断熱住宅における夏の日射遮蔽の重要性と、住宅の方位がどのように影響するのかについて解説します。
高気密・高断熱住宅の特性と夏の課題
高気密・高断熱住宅は外気の影響を抑え、冬は暖かく、夏も涼しい環境を維持できる構造です。しかし、熱が逃げにくいという特性から、一度室内に入った熱がこもりやすいという課題もあります。このため、夏の強い日差しが直接室内に入らないようにする「日射遮蔽」が、冷房効率と快適性を保つために非常に重要です。
また、住宅の方位も、日射の影響を大きく左右します。設計段階で方位を意識し、適切に対策を講じることが、夏の室内環境を快適に保つカギとなります。
方位の影響と対策
住宅の方位は、日射の入り方を左右します。特に以下の方位に注目して設計することが重要です。
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南向きの窓
南向きの窓は、一年を通じて日光が入りやすいメリットがあります。冬には太陽高度が低いため、南向きの窓からの日差しが室内を温めてくれますが、夏は太陽高度が高くなるため、庇(ひさし)やオーニングで日差しを遮ると効果的です。これにより、夏の日射は遮り、冬の日差しは取り入れることができます。 -
東向き・西向きの窓
東向きの窓は、朝の低い太陽の光を受けやすく、早朝から室温が上がりがちです。一方、西向きの窓は、夕方に強い西日を浴びるため、午後から夕方にかけて室温が急上昇する原因となります。これらの方位に面する窓には、外付けブラインドや遮熱フィルムを使って日差しをコントロールすることが効果的です。 -
北向きの窓
北向きの窓は、一年を通して直射日光が入りにくいため、日射の影響が少なく、夏でも室温の上昇を抑えることができます。ただし、北向きは日光が少ない分、暗く感じることもあるため、採光を意識した設計が必要です。私たちの設計する家では、南面の窓は大きく、それ以外の窓はなるべく小さくということを基本に設計します。
日射遮蔽の効果
日射遮蔽は、窓や壁から入る強い日差しを防ぎ、室内の温度上昇を抑える方法です。特に窓から入る日差しは室温を大きく左右します。夏場の熱の70%以上が窓から侵入すると言われており、日射遮蔽を適切に行うことで冷房効率を大幅に向上させることが可能です。
効果的な日射遮蔽の方法
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外付けブラインドやシャッター
外部で日差しを遮るのが最も効果的です。特に南向きや西向きの窓には、外付けブラインドやシャッターが効果を発揮します。これにより、窓ガラス自体が加熱するのを防ぎ、室内の温度上昇を抑えられます。 -
オーニングや庇(ひさし)の設置
窓の上に設置するオーニングや庇は、太陽の高さに応じて日射を遮ります。特に南向きの窓に有効で、夏の日差しを遮りながら冬の太陽光は取り入れることができ、季節ごとに異なる日射角度に対応できます。 -
グリーンカーテン
つる植物を利用したグリーンカーテンは、エコで自然な日射遮蔽方法です。ゴーヤやアサガオなどを使うと、視覚的にも涼しく、室内温度の上昇を抑えるだけでなく、植物の蒸散効果による冷却効果も期待できます。東向きや西向きの窓に設置すると効果的です。 - 室内のカーテンやブラインド
外部での遮光が難しい場合は、室内での対策も重要です。遮光カーテンや断熱ブラインドを使うと、窓から入る熱を軽減できます。特に西日が強く当たる窓には効果的です。
方位と日射遮蔽によるエネルギー効率の向上
方位に応じた日射遮蔽対策を講じることで、冷房負荷を大幅に軽減でき、エネルギー効率が向上します。特に、窓の方位に合わせて遮蔽方法を工夫すれば、夏の冷房コストを抑えることができ、環境負荷の軽減にもつながります。また、適切な日射対策は、室内の快適性を高めるだけでなく、冷房使用の削減による省エネ効果も期待できます。
まとめ
高気密・高断熱の住宅では、夏の日射遮蔽が冷房効率を高め、快適な室内環境を維持する重要なポイントとなります。さらに、住宅の方位を考慮した設計や対策を講じることで、季節に応じた最適な住環境を作ることが可能です。外付けブラインド、庇、グリーンカーテンなどの工夫を取り入れ、夏の強い日差しを遮ることで、エネルギー効率の向上と快適な住まいを両立させましょう。
家を建てる際には、冬の暖かさだけでなく、夏の日射対策や方位の考慮も忘れずに、四季を通じて快適な住まいづくりを目指すことが大切ですね。
私たち田中建築株式会社は、 「家づくり」を「幸せづくり」にするという信念があります。
それを実現するための方法は、生涯に渡るお金の計画を立て実行すること、
自然素材を使ってデザインされた高性能な木の家を建てることだと信じています。
同じ志を持った協力業者と共に お客様の思いに寄り添う、顧客密着の工務店です。
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