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アドバイザー 齊藤 芙悠子

2024.09.27

地盤改良工事レポート①

こんにちは。
おかげさまで創業75年。
自然素材の木の家専門店 田中建築株式会社 
アドバイザーの齊藤 芙悠子です。

先日、田中建築の新築工事現場で「地盤改良工事」を見学させてもらいました。

土地によっては必要になってくる地盤改良工事。
お家づくりを進める中で皆さん必ず直面する「いくら掛かるだろう?」というご心配の中で
土地を買って、家のプランを決めて契約して、さあ工事を始めるために地盤調査をしたら
「開けてビックリ!」ではありませんが、「要改良工事」となってから改良費用が掛かることになる
というプロセスなので、ドキドキされる方も多い項目という印象があります。

ただ、もちろん、安心してしっかりとしたお家を建てる大前提、必要不可欠な工事でもあります。

なかなか見学機会がないプロセスでもあるため、
「改良工事、やるよー」という現場監督のお知らせで今回見学することができました。

当日朝、現場に行くと地鎮祭を終えた現場には、赤の印のついたペグ&ブルーのマーキングが40ヶ所ほど。
この後建つお家の基礎が乗ってくるラインに、おおむね1.8m間隔で印されていて、この印のところに
「柱状改良」と言って、太いドリルのようなもので地面に真っすぐ穴をあけ、そこにセメントを流して
もともとの土と混ぜることで、地盤の強度をアップさせるという工事だそうです。

現場には、ドリルが付いている重機とパワーショベル、それにコンクリを練る車両が待機しています。
それぞれの機械が準備を進めている間に、セメントが必要量運ばれてきました。
手際よく連携良く、職人さんとドライバーさんで10袋のセメントを下すと、ドライバーさんはとってもいい笑顔で
「まいどー」と去っていきました。滞在時間15分弱。プロの仕事というのは、見ていてとても気持ちがいいものです。

次に職人さんたち(2人での作業でした!)は、ドリル重機の先端に地面に穴を開けセメントを入れるための
金具を接続。いかにも重たそうな金具を2人がかりで持ち上げ、接続にも息が合った作業が求められます。

無事に取り付けが完了するとさっそく、重機は最初の改良ポイントへ。
設計図面を確認しながら、指示通りの位置に改良を行うために、慎重にポイント確認を行います。

ところがここで、問題が発生!
なんとお隣のお宅のために、敷地内の電柱から架空電線が延びていて、
予定のポイントに重機を移動すると接触してしまうために、ポイントを見直す必要があることがわかりました。
どのように対応するべきか、確認作業に入りました。
現場の状況をオペレーターさんが電話で説明しながら、位置変更が速やかに確定。

再設定されたポイントに、重機のドリルが入っていきます。
各ポイント、ドリルは2回挿入され、1回目は水を入れて土を柔らかくしながら掘る→
2回目は同じポイントにコンクリが注入され、もともとの土壌にコンクリが混ざります。

強化されたポイントは、次にバックホーでしっかりと踏み固められていきます。
いわゆる「シャベル」の背中の部分を上手に使い、固めていきます。

とても驚いたのは、一見ラフに見える作業ですが
ポイントごとにしっかりと赤外線機器を使って水平確認をしながら進められていくこと。
細やかに丁寧に、お家のまさに「土台」となる地面から、水平が採られていることを知りました。
(土台敷きでも、どの作業でも、大工たちが水平をとても丁寧に確認して作業をすることは
これまでに見てきていました。)

とても手際よく、ただし丁寧に確実に。
田中建築が建てる家の品質は、この改良工事に文字通り支えられて
保たれていることを痛感した1日でした!(工事は2日間に及びました。)


私たち田中建築株式会社は、 「家づくり」を「幸せづくり」にするという信念があります。
それを実現するための方法は、生涯に渡るお金の計画を立て実行すること、
自然素材を使ってデザインされた高性能な木の家を建てることだと信じています。
同じ志を持った協力業者と共に お客様の思いに寄り添う、顧客密着の工務店です。

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