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代表取締役 田中 慎也

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2024.10.16

長野で家の配置を考えるときのポイント。

こんにちは。 おかげさまで創業75年。 
自然素材の木の家専門店 田中建築株式会社
 三代目 代表の田中慎也です。

 今回は家の配置についてお話したいと思います。
家を設計するときまずは配置計画を考えていきます。配置を考える際には、景観や日照、風通し、プライバシーなど、さまざまな要素を考慮する必要があります。快適さや機能性、さらには家族の生活の質に大きな影響を与えますので、家の配置を考える上での主要なポイントについて説明していきます。

1. 方位(向き)

長野の家づくりでは、方位が非常に重要です。一般的には南向きが最適とされ、これは日当たりが良く、冬は暖かく、夏は風通しが良いためです。各方角に対する特徴を解説します。

  • 南向き: 一日中、最も多くの自然光を取り入れることができ、冬の暖かさを最大限に利用できるため、居住性が高くなります。一方で、夏の日差しは効果的に遮ることが必要です。
  • 東向き: 朝日を取り入れることができ、早朝から部屋が明るくなりますが、午後には日が当たらなくなるため、暑さを避けたい場合に向いています。最近は朝の日差しも暑く感じることが多いので窓の大きさには注意が必要です。
  • 西向き: 午後の日差しが強く、夏には部屋が暑くなることがあります。そのため、遮光カーテンやアウターシェードなど日射遮蔽をする対策が必要です。
  • 北向き: 一日中日光が当たりにくく、夏は涼しいものの、冬は寒くなることが多いです。このため、北向きの部屋は主に収納や水回りスペースに使われることが一般的です。

2. 採光と通風

家の中で採光や通風を最大限に活用するために、窓の位置や大きさを工夫することが重要です。窓の位置によって、家の中に自然光をどれだけ取り込めるかが決まります。また、風通しを考慮して、対角線上に窓を配置することで、家全体に風が通りやすくなります。

  • リビング: 主に南に大きな窓を配置して、明るく風通しの良い空間を作るのが理想的です。
  • 寝室: 日中も暗すぎないよう、適度な光を取り入れつつ、夜間のプライバシーを確保する配置が重要です。
  • 浴室やキッチン: 湿気がこもりやすい場所には、換気を考慮した窓や通気口を設けることがおすすめです。

3. プライバシーの確保

隣家との距離が近い場合、窓の配置や庭の設計によってプライバシーを守る工夫が必要です。特に住宅が密集しているところでは、隣接する家の窓や視線を避けるために、目隠しフェンスや植栽を用いることが一般的です。また、窓の高さを変えることで、外からの視線を遮りながらも自然光を取り入れることができます。

4. 庭と外構の配置

家の周りのスペース、特に庭や駐車スペースの配置も重要な要素です。庭の位置は、日当たりの良さや利用頻度に応じて設計するべきです。たとえば、南側に庭を設けることで、日中に日差しを楽しめる憩いの場を作ることができます。また、外構も家全体のデザインや機能性に影響を与えるため、車の出入りや歩行者の動線を考慮しつつ、美観を保つ配置を意識します。

  • 駐車スペース: 使い勝手の良さを考慮し、道路に面した部分に設置するのが一般的ですが、玄関までの動線や、庭とのバランスも考える必要があります。
  • : 外を楽しむためには、日当たりやプライバシーの確保がポイントです。木やフェンスをうまく配置することで、リラックスできる空間を作り出します。

5. 敷地形状と周囲の環境

敷地の形状や周囲の環境によっても家の配置を調整する必要があります。例えば、長方形の敷地やL字型の敷地では、効率的なスペースの使い方が異なります。また、周囲の建物の高さや位置、交通の量なども考慮し、騒音や視界を遮るための対策が求められることがあります。

6. エネルギー効率

最近では、エネルギー効率を考えた家の配置が重視されています。太陽光発電を利用する場合は、太陽光パネルの設置場所や角度を考慮し、日射を最大限に活用できる配置を選びます。また、断熱性や風通しを考えた窓の配置も、光熱費削減に大きく寄与します。

7. 雪の問題

雪が多く降る地域では、雪かきをしたときにまとめておく場所が必要です。また、屋根から落ちる雪を考慮して配置を考える必要もあります。


家の配置を成功させるためのポイントまとめ

  1. 方位や日照を考慮した配置: 南向きのリビングや庭など、快適に過ごせる空間を確保する。
  2. 風通しや採光を最大限に活用: 窓の配置や大きさを工夫し、自然光と通風を効果的に取り入れる。
  3. プライバシーの確保: 隣家との距離や外からの視線を配慮し、フェンスや植栽で目隠しを工夫する。
  4. 庭や外構のデザイン: 屋外空間を有効に活用し、家全体の快適さと美観を保つ。
  5. エネルギー効率の向上: 断熱や太陽光発電など、エコロジーを考慮した配置を心がける。

これらのポイントをバランスよく取り入れることで、長く快適に暮らせる家づくりが実現します。家の配置は、住み心地や家族のライフスタイルに直接影響するため、しっかりと計画を立てることが大切です。自由設計ならではの良さは、土地の形や周辺環境によって最適に家を設計することができることですね。

 

私たち田中建築株式会社は、 「家づくり」を「幸せづくり」にするという信念があります。
それを実現するための方法は、生涯に渡るお金の計画を立て実行すること、
自然素材を使ってデザインされた高性能な木の家を建てることだと信じています。
同じ志を持った協力業者と共に お客様の思いに寄り添う、顧客密着の工務店です。

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