ブログBLOG
アドバイザー 齊藤 芙悠子
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2024.12.12
構造見学会で発見!木の家を支える昔ながらの知恵と技術
こんにちは。
おかげさまで創業75年。自然素材の木の家専門店 田中建築株式会社 アドバイザーの 齊藤 芙悠子 です。
先週、私自身にとって初めての 構造見学会 を開催しました!🎉
寒い中、3組のお客様にご来場いただき、本当にありがとうございました。
正直なところ、準備や寒さへの不安もありましたが、ご来場の皆さまが建築中の家の骨組みに触れながら、ご興味や感想をお話しくださる様子に感動✨。この見学会を開いて良かったと心から思いました。
昔ながらの技術が支える現代の家づくり
今回、改めて「大工ってすごい!」と感じました。
技術の進化が家づくりを大きく変えてきた現代でも、昔ながらの知恵と技術がその土台にあるんです。「大工の技術がしっかりとしていること」は、家づくりの中で安心はもちろんですが、住宅性能ひいては快適性にも直結する大切な要素だと思います。
実は、見学会の前に、現場で作業する 大工さん(田中建築 大工棟梁中曽根のお父様!) にお願いして、現場での作業内容や疑問点を直接教えていただきました。その中で知った「柱の暗号」の話が、特に印象的だったのでお伝えしたいと思います。ひとりの大工の経験や技術など、持てるすべてが建てる家に繋がっていることを、少しでもお感じいただければ幸いです。
柱に記された「暗号」の秘密とは?
上棟を終えた現場で、柱に印字された「いろはにほへと」や「1,2,3」といった文字が整然と並んでいるのを目にしたことはありませんか?
これは柱や部材を効率よく組み上げるための 配置ルール なんです。50年以上お家を建ててきた中曽根大工から、こんな話を伺いました。
「北東の方角は鬼門なんだ。そこをスタートに、いろはにほへとちりぬるを、で印をつけるんだよ。昔の上棟は祭りみたいなものだった。万一、柱がうまくいかなかったときに備えて、『鬼門柱』を用意しておくんだ。」
かつての家づくりでは、自然の力を恐れ敬い、風水や陰陽道の考え方を取り入れていたんですね。こうした文化が現代にも引き継がれていることを知り、感慨深くなりました。
技術と知恵が融合する家づくり
今ではプレカット材が一般的になり、柱は工場で加工された状態で現場に届きます。
それでも、大工さんの目や手による最終調整が欠かせません。例えば、柱の反りや木の特性を見極め、最適な向きで組み上げる作業などです。
中曽根さんも次のようにおっしゃっていました。
「昔は全部自分で木を見て、図面とにらめっこしながら組み立てた。木は同じように見えても一本一本違う。どの木をどこに使うか、どの向きが強いかを見極めるのが大事なんだ。それを図面と照らして、この場所にはこの木を使おうと自分で一生懸命考えて、自分で、組み方まで考えて加工して家を建てた。」
聞いているうちに、私はその技術のすごさに圧倒されてしまいました。まさに、大工さんは 生きる知識の宝庫 です。
大工の技術が生み出す「幸せな家づくり」
田中建築では、自社大工が経験を積みながら技術を磨いています。彼らの背中には、知恵と技術が詰まっていまし、より経験と技術の高みに向かって、深めていくことができる技術や知恵は無限だと感じます。構造見学会でも、お客様から「大工さんって本当にすごいですね!」という声をいただき、改めてその価値を感じることができました。
大工の知恵と現代技術によって、安全で快適な家をお届けする。それが私たち田中建築の「幸せづくり」の信念です。
私たち田中建築には、「家づくり」を「幸せづくり」にするという信念があります。
それを実現するための方法は、生涯に渡るお金の計画を立て実行すること、
自然素材を使ってデザインされた高性能な木の家を建てることだと信じています。
同じ志を持った協力業者と共に、お客様の思いに寄り添う、顧客密着の工務店です。
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