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アドバイザー 齊藤 芙悠子

2025.02.15

「木の家だからね」知らないとわからない!木の家の特徴

こんにちは!
おかげさまで創業75年、自然素材の木の家専門店 田中建築株式会社 アドバイザーの齊藤 芙悠子 です。

新年最初の投稿なので、かっこいいこと(?)で始めようかなど色々考えたのですが
至って日常的なことでスタートです。

田中建築にご興味をもってご来場いただくお客様は
「木の家」「自然素材」にご興味をお持ちいただいていることが多いです。
実際のお家と同じ工法・素材で建てているモデルハウスをご覧いただくと、いちばん多いのは
「落ち着きますね」「木の香りが気持ちいいですね」
というお声かなと思います。
ネットやSNSでは感じることができない実際のお家の空気・雰囲気のようなもので
ご来場いただく、いちばんの意味かと感じることもあります。

(ちなみに今日は余談になってしまいますが、体感2番目のお声は暖かさ。
ダブル断熱+3方向トリプルガラスの断熱と高気密の田中建築の家の快適さを
今のお家と比較いただき、驚きのお声をいただくことも多いです。)

そして、木の家をよいなとお感じいただきながら
皆さん同じように心配やご質問をいただくのはお手入れのこと。
「やっぱり毎年ワックスしないとダメですか?」
「キズとか気になるって聞くこともあるのですが実際どうですか?」などなど。

これも実際の無垢の床に触れていただきながらご説明させていただくことで
暮らし始めてからのメンテナンスのイメージをお持ちいただけるかと思います。
建築のプロとして私たちは「長い時間軸で考えて、一番丈夫で長持ちするのが無垢の床」という答えを持っています。
(だから田中建築の家は無垢の床が標準です)

そんな風に実際を見ていただきながらのお家のご説明、
お一組ごとのご希望やお考えをお聞きするのはとても楽しい時間です。
しかし去年の終わり、「困った」出来事が起こりました。
それがこちら↓の画像。

きれいに仕上げてあるはずの壁紙、室内の数か所に写真のような割れが発生したのです。
見た目に、よいとは言えず、ご来場のお客様の中にはおやおや、というお顔をされる方も。
心配になって代表の田中に聞いたところ、何言ってるんだ齊藤!とむしろ不思議そうな(?)顔で返ってきた言葉は
「木の家だからね。」

2024年7月完工・オープンの現モデルハウス。
それぞれの材(柱や梁など)は各ポジションでしっかりと構造を支えてくれながら、
生まれ育った環境で決まる向きに、呼吸をしながら動きます。
その結果表面に見える部分で壁紙が引っ張られることがあると、こういったひびになるのだそうです。
恥ずかしながら、見るのが初めてで動揺したのですが、
「むしろ本物の木で建ててる証拠だよね」と、スーパーポジティブなことと教わった出来事でした。

補足しますと、建てて1~2年くらいで動きは落ち着くので、
そうしたら補修をすれば全然気にならない&以降は起こらないです。
それぞれの柱や梁の素性を見て、どの向きに使うことでしっかりと組み上げられ、一番それぞれの木が力を発揮できるのか
田中建築の大工はそれを見極めて家を建てています。
動きが出るのも、そうやって建てた家が、百年の単位でより強度を増していくプロセスの1つ。

そんなことをしっかりとお伝えしていけるように
私には果てしなく精進が必要だと思った2024年の終わりでした。

初心忘るべからず。
自分たちの建てる家を正しく知り、わかりやすくお伝えしていける2025年にできるよう
日々過ごして行きたいと思います。

あまりにも出遅れた2025年最初の投稿、お読みくださった皆さまに感謝申し上げます。
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私たち田中建築には、「家づくり」を「幸せづくり」にするという信念があります。
それを実現するための方法は、生涯に渡るお金の計画を立て実行すること、
自然素材を使ってデザインされた高性能な木の家を建てることだと信じています。
同じ志を持った協力業者と共に、お客様の思いに寄り添う、顧客密着の工務店です。

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