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日々のこと

2025.02.21

中古住宅調査同行録

こんにちは!
おかげさまで創業75年、自然素材の木の家専門店 田中建築株式会社 アドバイザーの齊藤 芙悠子 です。

今日は先日、中古物件の状況確認に同行した時のことを書いてみたいと思います。
もしも新築のため更地にするとしたらおいくらくらい掛かりそうか、リフォームの可能性はあるのかなど確認のため
解体屋さん、現場管理、そして検討中のお客様と不動産部柳澤が現地確認。

雪はありつつも穏やかな(※雪の量)年明けだった1月から一転、大寒波が二度も訪れた今月。
2・3日続いた寒波の翌日の信濃町。

長野県北部地域の中でも、豪雪エリアと名高いところに暮らす私は
はっきり言って、雪の多いところに冬行く必要はありませんので、予定数日前から天気予報と
日ごとに高くなっていく家の周りの雪壁を眺めつつ、「よりによってこんなに雪が増えたタイミングで信濃町に?」
もしかして我が家周辺よりも雪が深かったらどうしようか・・・と思いつつ
長靴・レインウェアのパンツ・持っている中でいちばん暖かいと思われるニット帽・防水性グローブを準備して出勤。
万全の装備で調査に同行したのでした。

普段暮らしている飯山市、会社のある飯綱町そして今回向かった信濃町。
同じ長野県北部でも、雪の降る量も地形や森の広がり方も全く違います。
雪に覆われた信濃町へのドライブは、雪のつもったカラマツの森や雑木林と田んぼの風景が美しくて絵本の中のよう。
除雪もさすがの体制で道幅もしっかり確保されていて、行き届いていました。

さて到着した現場。道路と物件の間には雪の壁が!
先に到着していたスタッフは「これは無理だよね」というスマイル。
雪に埋もれているのが通常スタイルの私は「なんのなんの」。このための完全装備です。


「よいしょ」っと壁を登ると、雪は思ったよりもしっかりとしていて、長靴は20cmくらい沈む程度。
余裕です。たまに膝までズボッと埋まりながらも玄関まで到着。
最初の一人が無事なら、あとはその人の足跡を踏んで歩けば雪に埋まるリスクはあまりありません。
解体屋さんは都会の方でスニーカーだったので一番最後から慎重に。
鍵が開かない!と思ったら真ん中と右側、それぞれに違う鍵で開けるスタイルで鍵を差す鍵穴を間違えていました。
「お邪魔いたしますう・・・」と入らせていただき、持参したスリッパで現場スタッフの後に続きます。

綺麗に片付けられつつも、使っていた農業用の長靴やら、暮らしていた方を思わせるアイテムたちの残る空間。
きっとおばあちゃんが毎日大切に読んでいたのだろう「日々の心がけ」が丁寧に壁に貼られたまま。
かつてここで営まれていた暮らしに思いをはせている間に、
建物の大きさや柱や壁の状況、増改築の痕跡や、中に残っている家具家電類のボリュームなどを
専門家たちが手際よく確認していきます。
今回のお家では、元々建っていた古民家を何回もリフォームして快適に暮らしやすく整えていたり、
手狭になったのか増築をしたことなどが確認できたそうです。
手元にある書類と、実際の現場の状況を照らし合わせながら、建物の歴史を読み取っていくプロの眼に感動しました。
同じものを見ていても、私にわかることは①もともとの建物はいわゆる古民家で、とても年季が入っている(かっこいい!)
②いちばん古い部分の壁は土。③リフォームされている 程度でした。

なんと延べ床面積トータルで130坪を超える(倉庫部分を含む)大きなお家。
全部を生かしてのリフォームはとてつもなく大がかりなものになるということでしたが
日の光がたくさん入る大きな母屋を、心地よく暮らせるように最後までしっかり手を掛けて大切に住まわれていたお家でした。

田中建築では、耐震や断熱の性能をよくして、長く快適に住まうためのリフォームやリノベーションのご相談・工事も承ります。
中古住宅は、プロがしっかりと現地現物を確認しないと、思ってもいない補修や対策工事などが必要になることもあり
買う・買わないの判断をする前にしっかりとしたチェックが必要だと考えています。
後から後悔しないように、買うか迷っている段階で、ご遠慮なくご相談ください!
安心して物件を選ぶために、お役に立てれば幸いです。

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私たち田中建築には、「家づくり」を「幸せづくり」にするという信念があります。
それを実現するための方法は、生涯に渡るお金の計画を立て実行すること、
自然素材を使ってデザインされた高性能な木の家を建てることだと信じています。
同じ志を持った協力業者と共に、お客様の思いに寄り添う、顧客密着の工務店です。

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