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家づくりのこと

2020.10.08

注文住宅で風通しの良い間取りを作るには?詳しく解説します!

「注文住宅を建てるときに風通しを良くしたい」
このように考えている方は多いのではないでしょうか。
風通しを良くするためのポイントに、風と空気の特性を知り、窓の配置に気をつけることが挙げられます。
そこで今回は、室内の空気を循環させる間取りの決め方について紹介します。
ぜひご覧ください。

□風通しについて

風通しの良い間取りを紹介する前に、風と空気の特性から紹介します。
以下で見ていきましょう。

まず初めに押さえておくことは、日本では住む場所によって風が吹いてくる方向が違うということです。
例えば、太平洋側の地域は海風が南から吹いてくることが多いですが、近くに山がある地域は山からの吹き下ろしの風が吹くことが多いです。
また、同じ都道府県内によっても、北側と南側によって風向きがまったく異なる場合があります。
以上のように、住む予定の地域の風がどういう流れで吹いているのかを最初に知っておきましょう。

加えて、季節と時間によって風向きが変わることも押さえておくことが大切です。
風向きは季節で変わり、夏場は南風の地域でも、冬場は北風に変わる地域もあります。
夏場は風を取り入れ、冬場はできるだけ風を入れたくない方が多いですよね。
そのため、このような風向きの変化を知ることは間取りを決めていく上で大切なポイントです。

また、日中と夜の時間帯で風向きが変わる地域も多く存在します。
例えば、海岸近くの地域では、日中は海から陸に向かって風が吹きますが、夜は陸から海に向かって風が吹きます。
陸は暖まりやすく冷えやすいと聞いたことがありますか。
この言葉は日中では陸が暖まりやすいため、海からの風が吹き、日没後は陸の空気が冷えやすいため、陸からの風が吹くことを表しています。

これらの情報は、気象庁のホームページから確認できます。
数年分のデータが保存されているため、住みたい地域の風の流れを知っておきましょう。

もう1つ知っておいていただきたいポイントは、暖かい空気は上昇することです。
空気は家の中を循環しますが、部屋の上部に暖かい空気は溜まります。
冬場に2階から1階に降りてきたら寒さを感じた、という経験がある方はいらっしゃいませんか。
あの現象は空気の特性に由来します。
この特性を利用し、吹き抜けは1階の空気を2階に運ぶことで空気の流れを作っています。

□風通しを良くする要素について

「エアコンを利用するから自然の風を取り入れる必要がない」
このように考えている方はいらっしゃいませんか。
古い湿気のある空気が部屋に溜まっている場合、カビやダニの発生原因になります。
そこで、風通しを良くするための要素を2つ紹介します。

*窓からの風を取り込む

まず初めに、窓から風を取り込むことによって、風通しを良くすることを紹介します。
風通しと聞くと窓からの風をイメージする方が多いと思います。
窓を設置することで、外の自然の空気を部屋に取り込むと同時に、古い空気を外に出せます。
掃除機をかけたことで出る空気や料理で出た空気のような汚い空気の中で生活した結果、体調を悪くした経験がある方はいらっしゃいませんか。
空気を入れ替えることで、そのような心配は少なくなります。
また、汚い空気が原因で起こるカビ防止にもつながります。

最近では、換気システムを使う方が多くなり、窓を開けて空気の入れ替えをする方が減りました。
しかし、窓を開けて換気を行うことで、エアコンの使用量を抑えて節約できます。
また、夏場に留守にしたときに溜まった蒸し暑い空気を入れ替えも早く行えます。

*換気扇で循環する

都市部に住んでいる方の中には、周りが建物に囲まれており、窓を開けても空気の入れ替えができないと悩んでいる方はいませんか。
また、1つしか窓を設置できない方がいますよね。
そういった方におすすめなのが換気扇です。

換気扇は、外の空気と部屋の空気の入れ替える役割があります。
また、換気扇は業者に依頼することで後から設置ができます。
これまで換気扇を利用してこなかった方は、換気扇を上手に活用して、風通しを良くしましょう。

□夜間に風通しを良くする間取りについて

風通しの良い間取りかどうかは窓の位置によって決まります。
室内に窓を2つ以上設置すると、風通しが良くなります。
加えて、部屋の扉を開けておくと、より効率的に空気の入れ替えができます。

しかし、人によっては1つしか窓を確保できない方もいますよね。
そういった方におすすめの方法は、室内窓として、もう1つの窓を設置することです。
部屋のドアを開けることなく空気の通り道を作り、部屋の空気を循環させます。
加えて、隣接した部屋から光を取り入れるため、部屋全体が明るくなるというメリットもあります。

2階立ての一戸建てを検討している方は、1階の低い部分と2階の高い部分に窓を設置すると、より効率的に空気が循環します。
これは最初に説明した暖かい空気は上昇するということに由来します。
夏場に窓を開けておくことで、下から冷たい空気を取り入れ、上で暖かい空気を出せます。
反対に、冬場は窓を閉めておくことで暖かい空気を部屋に留めておけますよね。

夜間に窓を開けたいものの、防犯面から考えて、不安を持っている方がいらっしゃると思います。
そのような方は1階の低い部分に視線をカットする簾戸(すど)を設置すると良いです。
そうすることで安心して夜間でも通風できます。

□まとめ

今回は、風通しを良くするためのポイントについて紹介しました。
風は土地や季節、時間によって変わるため、その特性を知ることの大切さがお分かりいただけたと思います。
より快適な住宅づくりのために、窓の位置を考えて設計を進めることが大切です。

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