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代表取締役 田中 慎也

2020.11.15

間取りを考える上で注意すべき動線の種類とは?

間取りを考える上では、動線を組み込んで考える必要があります。
動線計画によって、暮らしやすさは大きく変わるかもしれません。
そこで今回は、動線を設置する際に考えるべきポイントとその動線の種類についてご紹介します。

□動線を考える際の基本的な考え方とは?

家の間取りを考える際には、住まいの中の人の移動経路、すなわち動線について考えることは非常に重要なポイントではないでしょうか。
快適で暮らしやすい家にするには、これを設計段階から考える必要があります。
動線を考える上では、「なるべく短く」が基本です。
例えば、効率的に家事をこなすために料理をしながら洗濯機を回すケースを考えると、キッチンと洗濯機が離れていると不便です。

さらに、洗濯という面で考えると、干し場やタンスの位置もできるだけ近いほうが家事がしやすいのではないでしょうか。
また、一日何度も利用する場所については、より短い動線を意識しましょう。
それぞれの寝室からトイレまでの移動が苦にならないよう、配置を考える必要があります。
場合によっては身体に負担をかけてしまうこともあるので、このような動線も意識しておく必要があります。

部屋の配置から家具や設備を含め、「タテ」の動線にも十分配慮し、上下階の移動も楽になるように間取りを考えましょう。
「なるべく短く」動線を設置することで快適で暮らしやすい家の間取りにつながると考えられます。

□動線の種類を把握しておこう

前項では「なるべく短く」動線を設置することが重要であることをご紹介しました。
この他にも様々な動線があるので、ここで確認をしておきましょう。
では、この設置すべき動線にはどのような種類があるのでしょうか。

まず、前項でもご紹介した「家事動線」です。
ダイニングが近くて料理が運びやすい、洗濯機から干し場までが近いなどといった家事における動線です。
家事動線が短い家は効率的で、毎日の家事が楽になるかもしれません。

次にご紹介する動線は「衛生動線」です。
衛生動線は、トイレや浴室に行くための通り道。
生きているだけで必要になる動線のため、この動線は短くする必要があります。
例えば、トイレに行く際に他の部屋をいちいち経由しなけらばならない場合、面倒でストレスが溜まるのではないでしょうか。

次は「来客動線」です。
生活動線を考える上で忘れがちな動線なので注意しておきましょう。
お客さんが来た時にどこの部屋を通るのか確認しておくことで、見せたくない部屋を見せずに対応できます。

最後に「通勤動線」です。
通勤動線とは出かけるときに使う通り道のことを指します。
家を出るために通る必要がある場所を確認しておくことで、朝の忙しい時間の混雑を避けられるかもしれません。
部屋から玄関までに障害があると、煩わしさを感じることになるので、この動線も重要です。

また、この他にも物の出し入れの効率を考える「収納動線」や、家族ひとりひとりの「お父さん動線」「子ども動線」といった見方もできます。
様々な動線をここで押さえておくことで、間取りを考える上でのヒントになるかもしれません。

□それぞれの動線のポイントとは?

では、ここで「家事動線」「通勤動線」「衛生動線」「来客動線」のポイントについて考えましょう。

まずは、家事動線です。
家事の中でも手間がかかるのは洗濯と料理ではないでしょうか。
洗濯を干す時、買った食材をキッチンにしまう時に家の出入りが発生します。

そのため、効率のいい家事動線を考える際には家の出入り、料理、洗濯の3つをつなげて考える必要があります。
食品をすぐにしまえるように勝手口、パントリーを設置し、その奥にランドリールームを設置するといったことです。
このように配置することで効率よく家事が行えるのではないでしょうか。

次に通勤動線について考えましょう。
朝の混雑を解消するには、キッチン、洗面所、リビングを自由に回れる動線を想定しておくことがおすすめです。
通路や洗面台を広くするといったことを考えましょう。

次に衛生動線です。
水回りは1か所に集めたほうが効率がいいのですが、その際に迷うのがトイレの間取りです。
キッチンの隣は料理中に臭いが気になるかもしれませんし、リビングの真上や隣は音が気になる場合もあるかもしれません。
トイレと洗面台が同じスペースにある場合、来客時に気まずくなる場合も考えられます。
しっかりと家族と話し合った上で間取りを考えるようにしましょう。

最後に来客動線です。
来客動線ではプライベートなものが見えないようにすること。
家族の生活動線と被らないようにするといいかもしれません。

□まとめ

今回は間取りを考える上での様々な動線をご紹介しました。
動線の基本は「なるべく短く」することが基本です。
それぞれの位置関係を考えながら、効率的に行動できる動線を設置することをおすすめします。
動線計画についてお悩みの方は当社までお気軽にご連絡ください。

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